エンゼルス大谷が所属するア・リーグ西地区が大補強ラッシュにより、ハイレベルな戦国地区に様変わりした。

連続最下位に沈んだレンジャーズは29日、昨季ワールドシリーズMVPのコリー・シーガー内野手(27=ドジャースFA)を10年3億2500万ドル(約358億円)で獲得。28日には今季45本塁打のセミエン内野手(前ブルージェイズ)、通算161本塁打のカルフーン外野手(前Dバックス)、通算53勝49敗の先発右腕グレイ(前ロッキーズ)の獲得に成功し、2日間で総額5億6100万ドル(約617億円)を新戦力資金につぎ込んだ。

一方、2位マリナーズもこの日、今季サイ・ヤング賞に輝いた先発左腕ロビー・レイ(30=ブルージェイズFA)を5年1億1500万ドル(約127億円)で獲得。リーグ優勝のアストロズも右肘手術明けのエース右腕バーランダー、元DeNAで今季首位打者のグリエル内野手と再契約を結び、来季戦力を確保する。

3位アスレチックスは資金力はないが、ビーンGMの手腕でチーム作りに定評がある。4年連続4位から浮上を期すエ軍も先発右腕シンダーガード、二刀流の右腕ロレンゼンらを補強したが、FAになった守護神イグレシアスの残留は微妙な状況。脅威の同地区ライバルに囲まれ、大谷にも一層の重圧がかかりそうだ。