MLBが今季からマイナーリーグを大幅に縮小し40球団を削減したことに関し、除外された4球団が20日、ニューヨーク州マンハッタンの裁判所でMLBを提訴した。ヤンキース傘下だったスタテンアイランド、アストロズ傘下だったトライシティー、タイガース傘下だったノーウィッチ、ジャイアンツ傘下だったセーラムの4球団で、現在は独立リーグに所属している。

MLBは連邦法で独占禁止を定めるシャーマン法の適用から除外され、米プロ野球界で合法的に市場を独占した状態となっている。4球団による訴状はその点を指摘し「MLBは他のメジャープロスポーツと同様、自由競争の市場の中で運営されるべき。40球団を削減した行為は、MLBの独占によって起こった不当な合意である」としている。 MLBの独占禁止法除外は、傘下のマイナーリーグにおける選手の薄給などにつながっており、近年になって問題視する声や反発が強まっていた。最近ではマイナー選手への給与アップ、住居提供などの待遇改善も始まっている。