MLB選手会のリーダー格であるレッドソックスの左腕リッチ・ヒル(41)が26日、ESPNのポッドキャストにゲスト出演し、キャンプインの延期の可能性に言及した。

オーナー側と選手会は24日と25日に2日連続で対面で直接交渉を行った。だがヒルは「交渉が思うように進まず、落胆している。スプリングトレーニングが交渉の道具に使われている」とコメント。「数週間以内に交渉が劇的に大きく進展しなければ、スプリングトレーニングの開始が遅れることになると思う」と見解を示した。

同投手は、キャンプ短縮によるケガのリスクにも言及。「レギュラーシーズンに入ってから、問題が起こると思う。(コロナ禍でシーズン短縮となった)2020年のように、選手の健康を考え予備の選手プールを作るなどを考えるべき」と話した。

労使交渉は、最低年俸に関して選手会側が71万5000ドル(約7870万円)を求めたのに対しオーナー側は61万5000ドル(約6770万円)を提案。年俸調停権を得る前の選手にボーナスプール制を導入する案も検討しているが、それに関しても選手会側が1億500万ドル(約116億円)を求めているのに対し、オーナー側は1000万ドル(約11億円)を主張と、両者の金額に大きな開きがある。