12日以来5試合ぶりとなる4号ソロの手応えを、カブス鈴木誠也外野手(27)は「良くなかった」と淡々と振り返った。7回の第4打席。救援右腕グードーの時速93マイル(約150キロ)の外角速球を逆方向へ打ち返した。標高1600メートルに位置し、平地よりも打球が飛ぶと言われる敵地デンバー。コンパクトに振り抜いた打球は、放物線を描いて右翼席最前列で弾んだ。鈴木本人の感触をよそに、2点差に迫られた直後だっただけに、カ軍にとっては貴重な追加点となった。
開幕デビュー以来、スタメンでは8試合連続安打。代打で敬遠された15日を含めると、9試合連続出塁となった。それでも、カ軍打線が上昇中で「何とかその流れに乗っていきたい。本当にみんなのおかげで波に乗れている」と、謙虚な姿勢は変わっていない。
16年に広島がリーグ優勝した際、流行語大賞に選ばれた「神ってる」ような滑り出しだが「何も気にならないです」。試合後、納得がいかなければ、バット1本を手に、無言で室内ケージへ向かうことは、ほぼ日課になり始めた。9回の第5打席で空振り三振を喫した際、悔しさを隠さなかった鈴木が求めているのは、目先の結果だけではない。



