女性に対する性的暴行を理由に324試合の出場停止処分を受けたドジャースの先発右腕トレバー・バウアー投手(31)の異議申し立ての調停が23日、始まった。

バウアーは4月29日に、マンフレッド・コミッショナーによって無給の出場停止処分が言い渡された。324試合出場停止となれば、3年総額1億200万ドル(約133億円)の契約のうち、6000万ドル(約78億円)を超える年俸が支払われなくなる。バウアー側からすぐに異議申し立てが行われ、この日から調停開始。複雑な事案であるため、結論が出るまで5日から10日を要する見通しだという。

20年にナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたバウアーは、同年オフにFAでドジャースに移籍。昨年春にカリフォルニア州サンディエゴに住む女性への性的暴行スキャンダルが浮上し、昨年6月28日を最後に登板していない。暴行疑惑は証拠不十分のため事件として訴追はされておらず、バウアーは女性に損害賠償を求め提訴している。