大リーグでは今季「ボールが飛ばない」と話題になっている。13日までの1試合あたりの本塁打数が2・09本と、昨年の2・45本から減少。15年以来の低水準となった。今季は、21年から新仕様となったボールが開幕から全球使われ、全球場での湿度管理も始まった。「ボールが柔らかくなった」と証言する選手も多い。どんな変化があったのか、深堀りする。

全体的に本塁打が減っている中、どこ吹く風で量産しているのがジャッジ(ヤンキース)だ。チーム60試合で2位に6本差をつける両リーグ最多の24本と独走態勢。年間64本ペースは61年マリスの球団記録61本を上回る。バレル率26・4%は両リーグ1位で、昨年の17・6%から一気に増。52本塁打を記録した17年の25・7%を超えている。