エンゼルス大谷翔平投手(27)が、土壇場で起死回生の15号同点3ランを含む1試合2発、8打点と大暴れした。3点を追う9回1死一、二塁、右腕バーローのカーブを捉え、右越えに運んだ。打った瞬間の本塁打で、確信歩きから走りだすと自軍ベンチへ向かって左手で指さし、チームを鼓舞。「ランナーがいたので、しっかり自分の間合いで振るということを意識しました」と振り返った。

5点ビハインドの6回無死一、二塁の第3打席は14号3ランを放ち、反撃ののろしを上げた。1試合2発は今季4度目でメジャーでは通算10度目。同点の延長11回1死一、三塁から左犠飛で打点を挙げ、自己最多の1試合8打点。ホワイトソックス井口資仁、ヤンキース松井秀喜の1試合7打点も抜き、日本人メジャー歴代最多となった。

この日の大谷は4打数3安打8打点の大活躍。劣勢の展開から2度、チームは同点に追いついたが、延長11回で力尽き、1点差で敗れた。

8打点を挙げながらの惜敗に、大谷は「難しいですね。ホームランが出た打席も犠牲フライで終わった打席も、欲をいえばもっともっといい打席に、特に犠牲フライの打席は、ヒットでつなげればもっと点をとれたと思うので、そういうところも1つ反省かなと思います」と話した。

エンゼルスで1試合8打点は、球団史上8人目の快挙となった。球団記録は2007年にギャレット・アンダーソン外野手が記録した10打点。