2回表のマリナーズの攻撃途中で、大乱闘が発生した。

エンゼルスの先発右腕ワンツが4番ウィンカーの臀部(でんぶ)に死球を当てた。これにウィンカーが激高。エンゼルスベンチに向かっていき、一気に乱闘が始まった。

乱闘が収まった頃、退場となったエンゼルスの守護神イグレシアスが大暴れ。スナックボックスなどをグラウンドに投げ散らかし、自軍ベンチまで荒らした。結局、コーチになだめられながら、ダッグアウト裏へと引き揚げた。

イグレシアスは試合後、「僕はウィンカーに対して何も言っていない。何もしていないのに退場となった。だから、動揺した」と振り返った。

伏線は前日の試合の9回、マリナーズの右腕スワンソンが2番トラウトの頭部付近へ暴投。すると翌日、マリナーズの1回の攻撃、ワンツの投球が2番ロドリゲスへの頭部へとすっぽ抜けた。審判団から両軍ベンチへ警告が告げられたが、2回に再びワンツが内角への投球でウィンカーに死球を与え、乱闘に発展した。

エンゼルスはネビン監督代行、守護神イグレシアス、中継ぎテペラ、ワンツ、マリナーズはサービス監督、ウィンカー、ロドリゲス、クロフォードが退場。序盤から波乱の展開となった試合はエンゼルスが1点差で競り勝ち、連敗を2で止めた。