元エリート指名の苦労人がメジャーの舞台に初めて立った。2013年のドラフトで全体1位指名されたフィリーズのマーク・アッペル投手(30)が、念願のメジャーデビューを飾った。ブレーブス戦で1-4の9回から登板し、1回を1安打無失点に抑えた。ESPNスタッツによると、30歳と349日でのデビューは、これまでのドラフト全体1位指名選手の中では最年長だという。

25日に初昇格したアッペルは、まず先頭の5番オズナを1球で一ゴロ。次のコントレラスに中前打を許すも、3人目のデュバルは96.9マイル(約155.9キロ)のシンカーで見逃し三振とし、最後はゴセリンを遊ゴロに仕留めた。

アッペルはスタンフォード大から13年ドラフト全体1位でアストロズから指名されプロ入り。15年オフにフィリーズへトレードされ、16年に右肘の骨片除去手術を受けた。17年は3Aで防御率5.27と苦しみ、18年2月に26歳で現役引退を表明。しかし、21年に現役復帰し、今季は3Aで19試合に投げ防御率1.61と好投していた。