エンゼルス大谷翔平投手(27)が「3番DH兼投手」で先発マウンドに上がり、5回3分の2を5安打1四球で無失点。2試合連続2ケタKの毎回11三振を奪う力投で、今季7勝目(4敗)を挙げた。自身4連勝で、メジャーでは初の月間4勝。メジャー通算20勝目となった。相性のいい「シティ・コネクト(City Connect)」のユニホームで初勝利を挙げた。打席では3打数無安打1四球だった。

1回は先頭アンダーソンにカウント1-2から、スライダーを右前に運ばれ、無死一塁からのスタート。2、3番は連続空振り三振。4番アブレイユに右前に運ばれ、さらに自らの暴投で2死二、三塁とピンチを広げたが、5番シーツを空振り三振。アウトはすべて三振でピンチを脱した。

2点の先制援護をもらった2回は、テンポ良く3者凡退に抑えた。6番ポラックを左直、7番ガルシアはフルカウントから、8番ハリソンは3球で、いずれも変化球で空振り三振に仕留めた。2回で5奪三振と、2試合連続の2ケタ奪三振ペースで好投している。

3回も3者凡退。9番マグワイアを左直、1番アンダーソンを遊ゴロ、2番モンカダを空振り三振と、この回は13球で片付けた。3回を終えて2安打無失点、52球を投げて無四球6奪三振。

4回は先頭の3番ロバートに三塁内野安打、4番アブレイユに左前打を許し、無死一、二塁。ここから5番シーツを中飛、6番ポラックを空振り三振。7番ガルシアには9球粘られてこの日初めての四球を与え、2死満塁とピンチを広げた。8番ハリソンには100マイル(約161キロ)超の直球を投じるなどギアを上げ、最後はスライダーで空振り三振に仕留めると、雄たけびを上げた。

5回は3者凡退。91球を投げて無失点。チームも2-0でリードしており、勝利投手の権利を手にした。

6回は先頭の3番ロバートを空振り三振に仕留め、2試合連続の2ケタ奪三振をマーク。2年連続のシーズン100年奪三振にも到達した。4番アブレイユには3打席連続ヒットとなる中前打を浴び、この時点で投球数は102球に。2試合連続の100球超えとなったが続投し、5番シーツは空振り三振。ここで前回と同じ今季最多タイの108球に達し、2死一塁でリリーフ陣にマウンドを託した。2番手キハダは2死一、三塁とピンチを広げたが、投ゴロに打ち取って無失点リレーを続けた。

打線も6回、レンヒーフォの4号2ランで追加点を奪い、4-0とリードを広げた。8回は3番手テペラが1失点も、9回は守護神イグレシアスとつなぎ、逃げ切った。

◆シューメーカー以来 大谷が2戦連続11奪三振以上をマークし、連続無失点も自己最長の21回2/3に伸ばした。エンゼルス投手の連続11K以上は16年5月27日、連続無失点は14年8月31日に23回1/3があり、いずれも現巨人のシューメーカー(35)が記録。