エンゼルス大谷翔平投手(27)の投打の活躍でMVP論争がヒートアップしている。

大谷は6月29日(日本時間30日)のホワイトソックス戦で5回2/3を5安打無失点、11奪三振で今季7勝目(4敗)を挙げた。これにより、MVPレースの大きな目安とされている米データサイト「ファングラフス」のWAR指標で大谷は数字を伸ばし、現在4・0。これはレッドソックスのラファエル・ディバース内野手(25)の4・1に次ぐ高い数字で、同僚のマイク・トラウト外野手(30)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)に並ぶ2位タイとなっている。

現在、ジャッジはメジャー断トツの29本塁打を放ち、トラウトは同2位タイの23本塁打、ディバースは同最多の98安打、26二塁打をマーク。ヤンキースが勝利数でリーグを独走していることから、MVPの有力候補としてジャッジの名が多く挙がっている。

だがESPNのジェフ・パッサン記者はツイッターで「ショウヘイ・オオタニはこの3週間でWAR2・5も伸ばした。球界ベストの投手であり打者としては15番目に優れている」とし「多くの人が、彼のやっていることを当たり前のように受け止めている。しかしそうではいけない。一生に1度見られるかどうかのパフォーマンスだ」と意見した。

ポッドキャスト「ベースボール・トゥデー」では、元ツインズ内野手で解説者のトレバー・プルーフ氏は「ジャッジは素晴らしい選手だ。だが6月のオオタニは投打ですごかった。彼がこのペースで活躍すれば、彼をMVPに選ばない理由がない」と主張した。