エンゼルス大谷翔平投手(27)が、2年連続となるオールスター戦(19日、ロサンゼルス・ドジャースタジアム)出場へラストスパートをかける。MLBは6月30日(日本時間7月1日)、ファン投票の1次投票結果を発表。大谷はDH部門でアルバレス(アストロズ)に次ぐ2位につけ、最終投票(5~8日)進出を決めた。1日からア軍と敵地3連戦。1日がメジャー通算500試合の節目となる大谷が、ライバルとの直接対決で出場を引き寄せる。

 

調子を上げてきた大谷が、最終投票での球宴選出をバットで引き寄せる。同地区首位のアストロズ戦は、4月20日以来72日ぶり。当時は打率2割3分6厘と打棒が低迷していたが、今は違う。6月は月間打率2割9分8厘、6本塁打、17打点。1試合8打点もあった。1日の相手先発のハビエルとは通算8打数2安打で、昨年9月21日には45号本塁打を放つなど対戦OPSは・958。1発の予感が漂う。

アルバレスに55万票離された1次投票の結果は、最終投票に持ち越さない。直近の状態が、投票行動に大きく影響しそうだ。アルバレスは打率3割1分6厘、23本塁打、56打点と今季通算打撃成績では大谷の2割6分5厘、17本塁打、49打点を上回る。だが、6月29日のメッツ戦で遊撃手のペーニャと守備で交錯。自力で立ち上がったものの、カートに乗って退場した。脳振とうの検査を行っており、同30日のヤンキース戦を欠場している。

最終投票で選出されると、自動的にスタメン出場が決まる。昨年は、史上初めて投手と野手で出場した夢舞台。この試合がきっかけとなり、投手兼DHが可能となる、公式戦のルール改正に至った。過去に日本人で2年連続以上のファン投票選出はイチロー(マリナーズ)だけ。タイプこそ違うが、同じく独特のスタイルで全米に衝撃を与えた大谷が続く。