日本でも活躍した元助っ人のジュニアが、エリート指名を待っている。MLBのドラフト会議が7月17~19日に開催される。全体1位では、元楽天外野手のアンドリュー・ジョーンズ氏(45)の長男、ドリュー・ジョーンズ外野手(18=ウェスリアン高)が最有力候補に挙がる。

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将来を約束されたはずの全体1位が波乱の転落人生を歩んだこともある。99年にレイズ入団のジョシュ・ハミルトン外野手は、3年目に酒と麻薬の依存症により、1度は引退。3年後の06年に球界に戻ると、10年にレンジャーズで首位打者とMVPに輝いた。だが、再び酒と麻薬依存で球界から姿を消し、19年には娘に対する暴力で逮捕された。

強肩好打の遊撃手として04年にパドレス入団のマット・ブッシュ(36=現レンジャーズ)も酔って暴力事件を2度起こし、12年には飲酒運転事故で39カ月を刑務所で過ごした。出所後に救援投手として復帰も、目立った活躍はしていない。

昇格できずに引退したのは、66年のスティーブ・シルコット捕手(メッツ)、91年のブライエン・テーラー投手(ヤンキース)の2人。14年にアストロズ指名のブラディ・エイケン投手(25)は故障発覚で契約破談となり、昨年パイレーツ入りしまだ2Aのヘンリー・デービス捕手(22)もメジャー未経験。