カブス鈴木誠也外野手(27)が左手薬指のケガから復帰し、9回に勝ち越しの5号となるランニング本塁打を放った。

鈴木はブルワーズ戦に「4番右翼」で39日ぶりにスタメン出場。1-1の9回1死走者なしで、守護神ヘイダーの95.5マイル(約153.7キロ)シンカーを捉え、センターやや左のフェンスを直撃。不規則に跳ね返り、外野を転々とする間に快足を飛ばして生還した。

ロス監督は試合後、鈴木のランニング本塁打に「とても興奮したよ。いいスイングだった。復帰1戦目でランニングホームランは素晴らしい。復帰に関わったトレーナーやスタッフらの貢献も大きかった」と称賛。ブルワーズのカウンセル監督は「9回は両チームにとってクレイジーなイニングだった。ボールがあんな跳ね方をしたのは久しぶりに見たよ。不運な打球だった」と話した。

なお、チームは9回裏に同点とされ、延長10回にサヨナラ3ランを浴び敗れた。鈴木は7回に右前打を放っており、4打数2安打1打点で4月27日以来のマルチ安打を記録。今季打率2割5分2厘、5本塁打、22打点となった。

◆英語では ランニング本塁打は和製英語で、英語ではINSIDE-THE-PARK HOME RUN(インサイド・ザ・パーク・ホームラン)。

▼カブス鈴木がランニング本塁打。ベース1周のタイムは15秒41で、MLBの今季ランニング本塁打7本では3位に相当する。スタットキャストが計測を開始した15年以降、球団では3本目で最速。9回以降の勝ち越しランニング弾は63、68年ビリー・ウィリアムズ以来、球団拡張となった61年以降3本目。