左手薬指痛で負傷者リスト(IL)入りしていたカブス鈴木誠也外野手(27)が出場選手登録され、39日ぶりに「4番右翼」でスタメン出場。復帰戦で、一時は勝ち越し点となる5号ランニング本塁打を放った。

鈴木復帰までの背景

5月26日(日本時間27日)のレッズ戦で鈴木が左手薬指を痛め、負傷者リスト(IL)入りした際、周囲は規定の10日間程度で復帰するものと見込んでいた。実際、その後は順調に回復し、屋外でのフリー打撃も再開。マイナーでの調整も不要とされ、6月10日(同11日)からの敵地ヤンキース戦での復帰プランが濃厚だった。

だが昨オフ、5年総額8500万ドル(当時約97億8000万円)の大型契約を結んだこともあり、「球団の宝」の故障再発を懸念するホイヤー編成本部長らが慎重論を主張。本来は「広島時代なら出場可能な状態」(球界関係者)だったが、球団主導によるリハビリ計画に修正され、大幅にずれ込んだ。それでも、鈴木は「状態もあまり良くなってこなかった。その中で自分のできることをしっかりやれてきた」と、足元を見失うことはなかった。