MLBと選手会が国際ドラフトの成立に向けて交渉を進めていると、複数の米メディアが8日、伝えた。合意期限が今月25日に迫っており、選手会側がMLBに新たな対案を提出したという。

MLB側の提案では、米国、カナダ、プエルトリコ以外の25歳未満の国外選手は国際ドラフトの対象になる。ロサンゼルス・タイムズ電子版は8日、このままではロッテ佐々木朗希投手(20)が24歳までにメジャーに移籍しようとしてもドラフト対象となるため早期の移籍が望めなくなると指摘し、ナ・リーグ球団のある幹部が「そうなると残念だ」と話していると伝えた。

選手会はこの国際ドラフトに例外条項を盛り込むことを求めており、MLB側もエリートクラスの選手がMLBに容易に移籍できるようにすることはメリットが大きいため、その方向で交渉が進んでいくとみられている。同紙は野球界の事情通の話として、国際ドラフトが導入されれば、佐々木が数年内に移籍しやすいようにポスティングシステムが変更されるのではないかという希望的観測が出ているという。