パドレスが2日(日本時間同深夜)、トレードでナショナルズからフアン・ソト外野手(23)を獲得することが分かった。米スポーツ専門局ESPNなど複数の主要メディアが報じた。ナ軍からはジョシュ・ベル一塁手も(29)もパ軍に移籍。パ軍は交換要員として、マイナーの有望株ら若手6選手をナ軍に譲渡する。

真夏の移籍市場で最大級の大型トレードが基本合意に達した。大リーグはこの日東部時間午後6時(日本時間3日午前7時)がトレード期限で、大物の移籍ラッシュとなる1日。パ軍はチーム本塁打でナ・リーグ14位など攻撃力に課題があり、強打者の獲得に動いていた。

ソトはエンゼルス大谷翔平投手(28)と並んで、トレード市場で去就が注目されていた。今季は打率2割4分6厘ながら21本塁打、46打点と勝負強く、OPS(出塁率+長打率)・894もリーグ5位。2020年にはリーグ史上最年少で首位打者に輝いた。

今年7月にはオールスターにも2年連続で出場。前夜祭のホームランダービでは初優勝を飾った。昨年の同ダービーでは1回戦で第1シードの大谷を撃破し、日本でも一躍有名になった。シーズン中にナ軍から15年総額4億4000万ドル(約594億円)もの延長契約を提示されていたが、拒否したことで一転、放出の動きが浮上していた。

パ軍は大谷とトレード交渉に臨んでいた球団の1つと報じられていた。現在はナ西地区2位だが、首位ドジャースに12ゲーム差。現在2位につけて、3チームが進めるワイルドカード狙いが現実路線。チームの顔であるフェルナンド・タティス内野手(23)も、左手首の骨折から8月中旬にも戦線復帰を予定しており、ソトの加入で攻撃力はさらにアップする。ダルビッシュ有投手(35)にとっても頼もしい存在となりそうだ。