エンゼルス大谷翔平投手(28)が、9日(同10日)のアスレチックス戦で、今季10勝目をかけた先発マウンドに向かう。8日の同カードは、6月17日以来44試合ぶりの完全休養日でリフレッシュ。1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりの「2桁勝利&2桁本塁打」の偉業に、あらためて挑むことになった。

大谷は前日7日のマリナーズ戦の3回、左足の甲を踏まれるアクシデントに見舞われた。その後も出場を続け、大事にはいたらなかったものの、3日間でダブルヘッダーを含む4試合にフル出場したこともあり、首脳陣は休養日を検討。試合前、ネビン監督代行は「(登板日の前後となる)月曜日か水曜日のどちらかを選ぶように言った。水曜日なら(休日の木曜日を含め)2日連続で休めたが、彼は投げた翌日に動くことを好んだ。彼の選択だ」と、大谷自身が登板前日を選んだ経緯を明かした。

この日の大谷は、試合前、敵地ブルペンで35球の投球練習を行った。自己最長の3連敗を喫した前回登板のアスレチックス戦では、約60%と多投したスライダーを狙い打たれたこともあり、この日は投球分析機器「ラプソード」でスプリットの数値を入念に確認。同じ相手との再戦だけに、7月13日以来4試合ぶりの白星へ、大谷は引き締まった表情で調整を終えた。【四竈衛】