エンゼルス大谷翔平投手(28)がアスレチックス戦に先発し、6回4安打5三振無失点で今季10勝目を挙げた。

打者では日本人メジャー通算700号となる25号アーチを放ち自らを援護。1918年ベーブ・ルース(レッドソックス)以来104年ぶりにMLBで「2桁勝利&2桁本塁打」を達成した。

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ベーブ・ルースを最もよく知る野球歴史家も、大谷の偉業を祝福した。

ルースと同じボルティモア市で生まれ育ったマイケル・ギボンズ氏(75)は、少年時代に魅了されたルースの人生を追い続けた。1983年からは同市にあるベーブ・ルース博物館の取締役となり、ルースの生家でもある「聖地」を守り続けている。ルース研究の第一人者が、日刊スポーツの取材に「野球の神様」の功績を語った。

スラッガーの才能は傑出した成績に裏付けられている。「ベーブ・ルースはMLBで歴代NO・1の選手。長距離打者としての彼の能力を超える選手は1人もいない。長打力だけではなく、3割4分2厘という通算打率(歴代8位)、2062にも上る四球の数(同3位)、2214という通算打点(同2位)など、あらゆる数字が彼の偉大さを物語っている」とした。

投手でも一流だったと認める。「当時のメジャーではおそらく最高の左腕だった。他の選手と一線を画し、歴代で最も偉大な選手であるのは、それが大きい」と、二刀流としての存在が大きかったと指摘した。

そのルース以来、104年ぶりに2ケタ本塁打と2ケタ勝利が達成された。同氏は「ついにベーブ・ルースと同等の能力、技術を持ったショウヘイ・オオタニという選手が登場した。パワフルな強打者でオールスタークラスの投手。野球界はショウヘイ・オオタニの偉業を心から喜び、彼の未来に幸あることを祈るのみ。彼はエンゼルスにとっても、野球にとっても、ルースの偉大な功績にとっても、素晴らしい存在だ」と喜び、大谷とルースの姿を重ねた。【取材・構成=水次祥子】