カブス鈴木誠也外野手(27)が、日本人で初めて出場する「フィールド・オブ・ドリームス・ゲーム」の第1打席で先制打を放った。「4番右翼」で先発出場。1回2死一塁から、左中間を破る適時二塁打を決め、二塁ベース上で力強く手をたたいた。続く5番ホーナーの左前打で一気に2点目のホームに滑り込んだ。

鈴木は、映画さながらにとうもろこし畑から登場した。

試合前のセレモニーは、映画のシーンが球場の大スクリーンに映し出され、右中間のとうもろこし畑の中からまず登場したのは、今年は米球界のレジェンド親子であるケン・グリフィー・ジュニアとグリフィー・シニアだった。親子や家族の絆を描いた映画にふさわしく、グリフィー親子がキャッチボールを始め、そこに両球団のレジェンドOBたちと、鈴木ら現役選手たちもとうもろこし畑から登場した。

レジェンドたちは、レッズとカブスという長い歴史を誇る2球団にふさわしく、ジョニー・ベンチ、バリー・ラーキン、アンドレ・ドーソン、ライアン・サンドバーグら豪華な顔ぶれがそろい、野球ファンにはたまらない演出となった。

◆フィールド・オブ・ドリームス 1989年公開の映画(日本公開は90年)。主人公キンセラを演じたコスナーは不思議な声を聞き、トウモロコシ畑を切り開いて球場を造る。そこに、ホワイトソックスで八百長に関与したとして永久追放されたジョー・ジャクソンが「Is this heaven?(ここは天国か)」の名セリフで現れ、亡き名選手たちもよみがえり、試合を行う。