今季限りで引退するカージナルスのアルバート・プホルス内野手(42)が代打で出場し、11号満塁弾。先発したアダム・ウェインライト投手(40)は「これが彼本来の姿」と称賛した。

6-0の3回2死満塁で代打で登場したプホルスは、1ボールから、2番手左腕オースティン・ゴンバーの内角低めフォーシームを捉え、左翼スタンドに運んだ。グランドスラムは通算16本目となったが、代打ではキャリア初となった。

ウェインライトはプホルスのパフォーマンスを「信じられないくらいすごい」と称賛。「これが彼本来の姿。このスタジアムで、こういうことをやってのける」と話した。自らも7回を3安打無失点に封じて今季9勝目(8敗)を飾ったが、「今日の僕の仕事は台無しにしないようにすることだけ。メインは攻撃陣だよ。みんな最高だったし、アルバートはグランドスラムを放った。僕らは彼の恩恵のもとにやっているようなもの。それがあるべき姿だと思う」と称賛を惜しまなかった。

カージナルスのオリバー・マーモル監督はプホルスを送ったシーンについて「彼は左腕キラーだからね」とコメント。「試合はまだ終わっていなかったが、1発があれば引き離すことができるし、観客を沸かせることができる。いけると感じたし、実際彼はやってくれた」と振り返った。

プホルス自身は「僕らはいま、序盤戦にやろうとしていたプレーができていると思う。最初は思うようにいかなかったけど、可能性はあちこちに見えていた。今はシーズンで一番いい野球をしているよ」とチーム状態に満足感を示した。(AP)