パドレスのダルビッシュ有投手(36)が、野茂英雄以来となる日米通算3000奪三振(NPB1250個、MLB1753個)の快記録と、日本人メジャー通算1000勝目を同時に達成した。今季25試合目の先発で、7回を2安打無失点、2四球2死球9奪三振の快投。今季12勝目(7敗)を挙げ、約1カ月を残して公式戦の規定投球回数(162回)もクリアした。

立ち上がりの1回を3者凡退と、快調なスタート。2走者を許した2回を無失点で切り抜けると、3回には打線が2ラン2発で4点を先制した。

3回、4回は走者を出しながらも無失点。5回には8番ベリンジャーからこの試合6個目の三振を奪い、日米通算3000奪三振に到達した。

6回、7回も無失点に封じ、三塁を踏ませない抜群の安定感を披露。25試合中20試合目となるクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリアした。

球数は111球。防御率は3・26。

試合後は「3000」の数字について、「自分のことなのであまりよく分からないんですけど、それだけ長くやれてる、プラス健康であることが条件だと思う。今までいろんな方にお世話になってますけど、このフラフラしていた自分を大きい愛で育ててくれたファイターズ(日本ハム)あってのことだと思いますので、本当にファイターズには感謝しています」と思いを口にした。

日本人1000勝目が巡ってきたことについても、「勝つって本当に難しいというか、試合に投げることすらも難しいじゃないですか。準備とか緊張感とか、そういうところを今まで日本人の方が何千回と乗り越えて、試合を終えてきているので、その中で1000個目の勝ち。その苦しさとか大変さとか分かっているので、過去の日本人選手の方にも感謝したいなと思います」と、感謝の言葉が続いた。

同地区の宿敵ドジャースに快勝したパドレスは4連勝を飾った。