パドレスのダルビッシュ有投手(36)が、ソロ3発を浴びながらも、7回途中5安打3失点3四球6奪三振と粘り、自身3連勝で13勝目(7敗)を挙げた。

1回は10球で3者凡退に仕留め、快調に滑り出したかと思われたが、2回に連続ソロで2失点。味方打線が逆転した後の4回にも同点のソロ本塁打を浴びた。

もっとも、パドレス打線が4回に勝ち越し、5回にも1点を追加した。

ダルビッシュは、5回1死一、三塁から狙い通りに併殺に仕留めて、ピンチを脱出。5-3と2点をリードして迎えた7回無死から二塁打と四球でピンチを背負ったところで交代し、2番手の救援スアレスが無失点に封じた。

球数は95球。

防御率は3・31。

ダルビッシュは今季26試合目の登板で、21回目となるクオリティースタート(6回以上、自責3以内)をクリアした。

試合後は「ダメだったですね。何もいい球もなかったですし、結構疲れ気味だったし、いいところがなかったかなと。すべての球に対して、自分の納得のいく球がなかったかなという感じがします」と、淡々と振り返った。

もっとも、ポストシーズンをかけた戦いが続く中、パドレスは接戦を制して連勝。「今は勝つのが一番大事なので、この時期は。今日も僕の状態が良くない中で、チームが勝ったので本当にうれしいです」と、ホッとした表情だった。

▼ダルビッシュがレンジャーズ時代の13年(13勝)以来、9年ぶりの13勝目。12年には16勝を挙げており、13勝以上を3度マークした日本人投手は野茂英雄(6度)岩隈久志(3度)田中将大(3度)に次いで4人目。

▼ダルビッシュのクオリティースタート(QS=先発6回以上、自責点3以下)は今季21度目となり、13年の自己最多に並んだ。日本人最多は02年野茂(ドジャース)の25度。