エンゼルス大谷翔平投手(28)は20日(日本時間21日)、レンジャーズ戦に「3番DH」で出場し、4打数1安打と6試合連続安打をマークした。同点の6回、先頭打者として右前打で出塁。後続の左翼線二塁打で、俊足を飛ばして一気に生還した。エ軍はその後、今季のメジャーで6度目となる三重殺に仕留められたが、大谷を起点とした攻撃で快勝した。

この日は、ヤ軍ジャッジがベーブ・ルースに並ぶ60号本塁打を放った。大谷とのMVP論争は日々過熱する一方で、もはや収拾が付かなくなってきた。ルース以来となる「2桁本塁打&2桁勝利」をクリアした大谷が、ルースも達成できなかった史上初の「規定打席&規定投球回数」に到達すれば、2人の「歴史的偉業」の評価はさらに困難を極める。

現在13勝の大谷は、次回23日(同24日)の敵地ツインズ戦を含め残り3試合に先発予定。あと「4」と迫った200奪三振、あと「14」の規定投球回数(162)、さらに打者としてあと「11」の100打点、あと「6」の40本塁打。このすべてを大谷がクリアし、ジャッジが3冠王を獲得するとすれば…。史上稀に見るハイレベルなMVP争いは、果たして「甲乙」を付けられるのだろうか。(アーリントン=四竈衛)