ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)は5打席に立ったが、ア・リーグ最多記録に並ぶ61号本塁打は出なかった。本拠地でのレッドソックス戦に「1番右翼」でフル出場。四球、四球、空振り三振、四球、中飛と2打数無安打3四球に終わった。第5打席は中堅フェンス手前までの飛球だったが、スタンドまでは届かなかった。試合は延長10回、ヤ軍がドナルドソンの左前適時打でサヨナラ勝ちした。

ジャッジは1回の第1打席は、試合前まで14打数無安打で9三振を喫しているレッドソックス先発ワカと対戦。4球連続ボールの四球で、観客からはブーイングが起こった。

第2打席は0-0の3回1死走者なし。フルカウントから内角低めに外れたチェンジアップを見送り、2打席連続の四球となった。

第3打席は1-0の5回1死一、二塁。カウント1-2から、5球目の内角に沈むチェンジアップに空振り三振を喫した。

第4打席は3-4と1点を追う7回無死二塁で回ってきた。2番手の右腕シュライバーと対戦。2ボールから真ん中付近の直球をファウル。その後、カウント3-1から外角低めのスライダーを見逃し、四球を選んだ。この日3つめの四球に、球場は騒然とした。

4-4の同点で迎えた9回は、守備でみせた。先頭のレ軍ファムの右翼越えの打球がフェンスに当たると、クッションボールを素早く処理。二塁へのノーバウンドでのストライク送球で、打者走者を刺し、今季5個目の補殺を記録した。

このレーザービーム直後の第5打席は、同点の9回1死。4番手の右腕バーンズと対し、カウント2-2から真ん中高めの直球をたたいた。高く上がった打球に球場が一気に沸いたが、中堅フェンスの手前で捕球され中飛。惜しくも本塁打にはならなかった。

ジャッジは20日のパイレーツ戦で、ベーブ・ルース(ヤンキース)に並ぶア・リーグ2位の60号本塁打をマーク。あと1本で61年マリス(ヤンキース)が持つ、ア・リーグのシーズン最多本塁打に並ぶ。