カナダメディア「ザ・スコア」は23日に「エンゼルスは大谷からさらに多くを得られるか」と題した記事を掲載した。エンゼルス大谷翔平投手(28)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)のア・リーグMVPを争う上で重要視されているWAR(走攻守をトータルし、平均的な代替選手と比べて何勝分を上乗せできるかという仮想指標)を比較した。

今季のジャッジと大谷のWARは、ファングラフス版で10・7(ジャッジ)-8・8(大谷、投手5・0+打者3・8)、ベースボールリファレンス版でも9・9(ジャッジ)-8・9(大谷、投手5・3+打者3・7)とジャッジが1点以上のリードとなっている。しかし「もしも大谷が外野を守ったなら」という仮定のもと、WARの評価を再考し、同僚トラウトの意見も掲載した。

トラビス・ソーチック記者は、同僚のスター外野手トラウトに「大谷はDHではなく、外野手としてプレーできるか?」と「エンゼルスは5人ローテーションに移行することは可能か?」と質問した。トラウトは「シーズン全体では無理だと思う」と回答したが、言葉を足した。「しかし、大谷がやっていることはクレージーだ。外野に入る必要があるならできる。外野でプレーしながら5日に1度投げるのも面白いかもしれない」と答えた。

ファングラフスのWARの計算式では、DHはポジションの調整値として、フルシーズンで17・5得点を減点される。一方、外野の両翼は7・5得点を減点される。約10得点がWARの1点に相当する。DHから外野に移ると、登板時を除いて1150イニングを守ったとしてWARが0・8点跳ね上がるという。こうなると「WAR順位でジャッジの上にくる可能性がある」とした。

18年にトミー・ジョン手術を受けた大谷は今季、153イニングを投げている。昨季は130回1/3だった。おそらく30イニング程度は上積みされるが、来季、中5日で30イニング程度を上積みすると、200イニング到達も見えてくる。今季の成績を当てはめると、投手だけでWARは6・8に達するという。

夢のような大谷の「WARアップ大作戦」だが、3・0が追加されると、年間12となり、史上最高クラスの1人となる。ジャッジとのMVP争いは、それだけ注目を集めている。