歴代最多の762本塁打を記録した元ジャイアンツのバリー・ボンズ氏(58)が、野球殿堂入りの夢を捨てていないと26日付の複数の米メディアが伝えた。

同氏は1986年にパイレーツでデビューし93年から現役最終年の07年までジャイアンツでプレー。01年にメジャー史上最多の73本塁打を放つなどパワーを発揮し通算本塁打の記録を作ったが、禁止薬物の使用が発覚したことから、全米野球記者協会による殿堂入り投票で10年連続選出漏れ。昨年は自身最高の66%の票を得たが、資格を喪失した。

ボンズ氏は25日のESPNの野球中継副音声放送に出演した際に、資格喪失について「それが現実であり、投票権を持つ記者が判断した結果だったので仕方がない。しかし、殿堂入りの夢はまだ捨てていない」と思いを明かし「殿堂入りは、選手にとって重い意味がある。100%重要だ。それに値する実績を残したのだからね」とコメント。同じく薬物使用によって殿堂入りが危ぶまれている同番組出演者のアレックス・ロドリゲス氏(47=元ヤンキース)が「たぶん僕らは現役復帰してもう1打席立ち、時計を巻き戻せばいいのでは」と提案すると、ボンズ氏は大笑いした。