ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)が今季61号を放ち、ロジャー・マリスのア・リーグ最多本塁打記録に並んだ。

ブルージェイズ戦に「1番DH」で出場。1回は明らかなボール球で四球。前日の同カードでは4四球をもらっており、2試合で5四球とフラストレーションのたまる打席が続いていた。しかし同点の7回無死一塁、2番手左腕ティム・メイザ投手(30)に対し、フルカウントからの真ん中高めに入った95マイル(約153キロ)を左翼へ勝ち越しの2ラン。マリスが1961年に記録した球団最多とア・リーグ最多記録に61年ぶりに並んだ。歴史に残る61号の打球は左翼スタンドのデッキ前面に当たり、ブルペンの中に落ちた。

ダイヤモンドを回ると、グラウンドへ迎えに出ていたチームメート1人1人からハグの祝福を受けた。バックネット裏には母パティさんとマリスの息子ロジャー・マリス・ジュニア氏が並んで座り、歴史的瞬間を見守った。打球がフェンスを越えた瞬間は立ち上がって喜び、マリス・ジュニア氏が肩を抱いて祝福し、パティさんの目からは涙があふれた。敵地のスタンドに詰め掛けたファンも皆、立ち上がって歓声と拍手で祝福した。