ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ外野手がア・リーグのシーズン最多本塁打記録に並ぶ今季61号アーチを放った。この快挙に、61年前に記録を残したロジャー・マリス氏の息子であるロジャー・マリスJr.氏はジャッジをたたえるとともに「61本塁打こそが真のシーズン本塁打記録だ」と持論を述べている。米CBSスポーツが報じた。

トロントでジャッジのメモリアルアーチを見届けたマリスJr.氏は試合後、「(ジャッジの記録更新は)私だけでなく、多くの人々にも大きな意味があると思う。彼はヤンキースでクリーンにプレーしている」とコメント。ナ・リーグでシーズン73本塁打のMLB記録を残したバリー・ボンズ氏や70本塁打のマーク・マグワイア氏はドーピング問題により記録にも批判的な声が消えぬ中、マリスJr.氏も不正なものと考えているのかとの質問には「そうだ。大半の人がそう考えていると思う」と答えていた。

なおジャッジ本人はボンズ氏の73本塁打こそがメジャー最多記録だとする見解を表明済み。「自分の中では73本塁打こそが最多記録だ。当時について誰が何を言おうと、自分にとっては彼らは73本塁打と70本塁打を放った選手なんだ」と今月初めに米スポーツイラストレーテッド誌に明言している。