アストロズのジャスティン・バーランダー投手(39)が本拠地でのフィリーズ戦に先発し、5回を無安打無失点、1四球10奪三振とほぼ完璧な内容で今季最終登板を終えた。リーグ最多18勝目(4敗)を挙げ、防御率は自己ベストの1.75。最多勝と最優秀防御率の2冠が決定的となった。トミー・ジョン手術明けの39歳とは思えない驚異の成績を残し、自身3度目のサイ・ヤング賞獲得も確実視されている。

バーランダーは初回、先頭ハーパーを空振り三振に仕留めると、3番ホールから4回1死まで8者連続三振を記録。5回先頭の4番マーシュに四球を与えるまでパーフェクトだった。5回を終え球数は77球だったが、ポストシーズンを見据え降板。リリーフ陣も無安打投球を続けたが、9回に登板した4番手左腕スミスが3安打を許し継投ノーノーはならなかった。

米メディアによると、39歳以上の選手による防御率1.75は、1908年サイ・ヤングの1.26に次ぐ記録。また、現在のマウンドに高さになった1969年以降、ア・リーグでは1978年ロン・ギドリー、2000年ペドロ・マルティネスの防御率1.74に続いて3位の数字だという(短縮シーズンを除く)。今季最終成績は28試合で計175イニングを投げ18勝4敗、防御率1.75、185奪三振。