MLB公式サイトは20日(日本時間21日)までに、エンゼルス大谷翔平投手(28)の「移籍先可能性ベスト29球団」をランキング形式で挙げる記事を掲載した。「最も可能性が高いのはアナハイム残留かもしれないが、23年に来ているかもしれない他のユニホームについて考える楽しみがなくなるわけではない」として、各球団の事情を紹介。1位には先発投手がフリーエージェントとなるメッツを挙げた。以下は順位と主な理由。

◆最適チーム(5)

1位メッツ 先発ローテーションのデグロム、ウォーカー、バジットがFAとなる。シャーザーは38歳となる。オーナーは資金力があり、ニューヨークは市場は大きく、スターを求めている。大谷がエ軍に加入した時に入団交渉したエプラーGMがいるのも利点。

2位ブルージェイズ DHがフレキシブルであり、余剰捕手を大谷とのトレード要員に使える。左打者が必要。先発はストリップリングがFAで、柳賢振が故障、ベリオスと菊池雄星は安定していなかった。

3位カージナルス プホルスとモリーナが引退し、先発ウェインライトも最終年となる。MVPゴールドシュミット内野手も36歳になる。DHが空く。近年もアレナド、ゴールドシュミットと大物をトレードで獲得してきた歴史もある。

4位ヤンキース 今季もトレード期限間近にオファーをした。ビッグスターには常に注目する。ジャッジを別にすると、大谷以上の打者はおらず、しかも投球もできる。ただし、大谷を獲得すると、DHのスタントンをより多く外野手として出場させる必要がある。

5位ブレーブス エ軍のミナシアンGMが以前、3年間所属していた。22年はDHが穴となっていた。若いトレード候補は豊富。

◆トレード候補から外せない球団

5位パドレス エプラーGMはトレードに関心を持つ。ソトやヘイダー、ノラ、ベルと最近も果敢に行った。大谷が18年にエ軍に移籍した際、パ軍も最終候補に残っていた。マイヤーズ、ベル、マナイアらで、5000万ドル(約70億円)分の契約が満了を迎える。

◆エンゼルスが一緒に仕事をしたくない球団

7~9位ドジャース、マリナーズ、レンジャーズ ドジャースはいつも最高の才能を求める。財政面も豊かで、トレード候補となる有望株も豊富。マリナーズは適する。チームが若く、先発投手も打者も交換要員がいる。レンジャーズはセミエン、シーガーと打者を補強してきたが、ローテーション投手は足りない。マ軍とレ軍は同地区。相手の有望株を枯渇させるという意味が浮上する。

◆再建のきっかけになりそうな球団 

10~12位レッドソックス、カブス、オリオールズ

◆「この選手を出せるので聞いてくれ」球団

13位レイズ 1年分なら年俸を支払うことができる。うまくいかなければ、シーズン途中で再度トレードに出す。昨年も大物フリーマン(ブレーブスからドジャースに移籍した)獲得に名乗りを上げていた。

◆長期契約を視野に入れる球団 

14位ジャイアンツ 打者の補強が必要。地元が近いジャッジの獲得が優先課題となる。

◆リーグ優勝球団

15、16位アストロズ、フィリーズ アストロズは既にDH、ローテーション投手ともにそろう。フィリーズもフルタイムDHに空きがない。

◆トレードの動きをするつもりがないコンテンダー球団

17~20位 ブルワーズ、ツインズ、ガーディアンズ、ホワイトソックス

◆上昇中だが実際には適合しない球団

21~23位 ロイヤルズ、ダイヤモンドバックス、マーリンズ 22年が負け越しで、2球団は新監督。少なくとも23年は大谷を雇うことはないとみられる。

◆23年を争うにはまだ早い球団

24~29位 ナショナルズ、パイレーツ、レッズ、アスレチックス、ロッキーズ、タイガース 大谷がエ軍から放出されるとすれば、ペナントレーズを勝てるかどうか分からないから。同程度か、さらに悪い状況の球団にいくことはない。