MLB公式サイトが、カブスやエンゼルスなど昨季不本意な結果だった10チームが今季プレーオフ出場を果たすには、“Xファクター”的存在が必要だと論じ、カブスの場合はそれが鈴木誠也外野手であると述べた。

同サイトは「どのシーズンも、前年の成績を覆してポストシーズン進出をかなえるチームがいくつかある。実際、2022年のポストシーズンを戦ったチームの半数は、前年はプレーオフ進出を果たせていなかった」とコメント。ただし、鍵を握る存在がいなくてはチームがそうした復活劇を披露することはできないとし、10球団から1人ずつ、キープレーヤーをピックアップした。

同サイトは、2年連続でポストシーズンを逃したカブスについて、今オフはフリーエージェント市場で積極的に動いたとし、ダンスビー・スワンソン内野手、2019年MVPのコディ・ベリンジャー外野手、トレイ・マンシーニ内野手、エリック・ホスマー内野手などを続々と加えたと説明。一方で捕手としてはメジャー最高の打者に数えられるウィルソン・コントレラスを失っており、打撃力は昨年より低下していると述べた。

そして、そうした状況のカブスがポストシーズンに進出するには「一流の打者として頭角を現す選手が、レギュラー陣の中に少なくとも1人は必要」ではあるものの、「ベリンジャーがその地位を取り戻すにはまだ長い時間がかかる」とし、「2022年にルーキーとして111試合に出場して14本塁打、wRC+(得点創出力の指標)116をマークした鈴木誠也のほうがより良い選択肢」だとコメント。「昨季はケガと闘うシーズンだったが、その素晴らしさを見せつけていた」と鈴木の1年目を評価した。