ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本の優勝に貢献した米大リーグ、パドレスのダルビッシュは25日(日本時間26日)、米アリゾナ州ピオリアでガーディアンズ傘下マイナー2Aとの練習試合に登板し、4回を3安打1失点(自責点0)。大会後初の実戦は、変則ルールで打者16人と対戦し8三振を奪う、まずまずの内容だった。
前日は40分近くシャドーピッチングを行って投球フォームを気にしていたが、対打者のマウンドで「右足がしっかり地面をつかんでいる」と感覚を確認し、安心した様子。今季から導入される投球間に時間制限を設ける「ピッチクロック」への対応も問題はなさそう。四球は1つで制球もさえ「昨日(24日)まであまり状態が良くなかった。今日はフォームもしっくりきて、久しぶりに不安なく投げられた」と明るい表情だった。
日本代表の宮崎合宿に2月中旬から参加し、若手への助言や食事会で率先してチームを盛り上げた。ただ、思ったより寒かったことや、その後の渡米で長時間移動を強いられ下半身の状態が良くなかったという。「やっぱり疲れていたと思う。過去3日すごくよく寝たので、それで良くなった」。激闘を終え、慣れ親しんだキャンプ地でペースを取り戻しつつある。(共同)