カブスの先発右腕マーカス・ストローマン投手が開幕戦でピッチクロック違反を取られ、公式戦での違反“第1号”となってしまった。

ストローマンは3回無死二塁、ボールカウント1-2の場面でクリスチャン・イエリチ左翼手を迎えた際、二塁のブライス・チャーング二塁手のリードを警戒してから、打席のイエリチに視線を戻した。同投手は投球モーションに入ったものの、持ち時間を超えたために球審からピッチクロック違反で自動的にボールを取られ、カウント2-2となった。

ピッチクロックは今季から導入されたルールで、投手は球を受け取ってから走者なしで15秒以内、走者ありで20秒以内に投げなければならず、打者は残り8秒までに打席で構えなければならない。投手の違反は1ボール、打者の違反は1ストライクとなる。

公式戦でのピッチクロック違反第1号となったストローマンは「時計を見なきゃならないし、投球も、塁上の選手のことも気にかかる。グリップも気になるし」とコメント。新ルール導入で、多くのことを気にかけなくてはならなくなったとし、「正直な話、試合に新たな側面が加わって、間違いなくきつい。マウンドで焦りを覚える場面が起きるというのは、どう考えても楽じゃない」と話していた。(AP)