2年連続で開幕投手を務めたエンゼルス大谷翔平投手(28)が、4回のピンチを脱すると、今季初のガッツポーズを決めた。

4回1死から連打で1死二、三塁のピンチを招くとギアを上げた。5番を99・8マイル(約161)の直球でファウルを奪って追い込むと、最後はスプリットで空振り三振。続く2死二、三塁からは、2ボール2ストライクから100・7マイル(約162キロ)の外角低めの直球で空振り三振に切った。右こぶしでガッツポーズを決め、WBC登板時のような雄たけびをあげた。

1回は先頭打者に四球を与えたが、2番を一ゴロ。1死一塁から97・1マイル(約156キロ)外角直球で、今季初の三振を見逃しで奪った。

2回は1死からスライダー、2死からスプリットで三振を奪い、3者凡退。2回までに3三振。3回は1死からスプリットで三振を奪うなど、わずか6球で3者凡退に切った。

打線が1点を先制した直後の5回も2死一塁からスプリットで空振り三振を奪った。6回も2つの三振を奪い、毎回の10奪三振。93球を投げ、2安打3四球で無失点に抑え、勝ち投手の権利を持って降板した。

NHKの生中継にも、今季から導入された「ピッチクロック」が登場。投球ごとに走者なしで15秒、走者を背負った場面では20秒からのカウントダウンが表示された。

「3番DH兼投手」のリアル二刀流で出場し、4回の第2打席では右前に今季初安打を放った。第1打席は1回2死から空振り三振。6回の第3打席もフルカウントから空振り三振に倒れた。

昨季の開幕戦は4月7日のアストロズ戦で、大谷は4回2/3を4安打1失点、9奪三振と好投したが援護がなく黒星を喫した。

日本人投手で開幕戦勝利となれば19年の田中将大(当時ヤンキース)以来4人目。日本選手でシーズン初戦の大役を務めたのは7人で、白星を手にしたのは野茂英雄、黒田博樹、田中将の3人になっている。