【オークランド(米カリフォルニア州)3月30日(日本時間同31日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(28)が、23年度バージョンの二刀流を披露した。アスレチックスとの開幕戦に「3番DH兼投手」で出場し、投手では6回2安打無失点。シュート気味に落ちるスプリット、鋭角に曲がるスイーパー、最速100・7マイル(約162キロ)のフォーシームを有効に使い、10三振を奪った。打者では3打数1安打。チームは救援陣が踏ん張れず、逆転負けを喫した。

◆「なおエ」とは? 大谷が活躍しながらも、チームが敗れたことを示すネット用語。「なお、エンゼルスは試合に敗れた」の略。大谷は投打二刀流で活躍しながら、チームは昨季も73勝89敗と大きく負け越し、SNSなどではハッシュタグをつけ広く使われた。

▼大谷が開幕戦に先発投手兼指名打者で出場。大リーグ移籍後、開幕戦の二刀流出場は昨年4月7日アストロズ戦に次いで2度目。昨年は1番投手で出場し敗戦投手、4打数無安打。今季も白星はつかなかったが、日本人開幕投手で史上初の2桁奪三振をマークした。