アスレチックスの救援右腕トレバー・メイ(33)が、ピッチクロックが原因により不安症が再発し、負傷者リスト(IL)入りしたことを明かした。

19日付のFOXニュース電子版などによると、メイは以前にも不安症の症状が出ることがあったが、何とか克服してきたという。しかし今季、投球時間制限のピッチクロックが導入され、時間内に投げなければならないストレスとメンタル面の負担で、症状が再発し悪化の一途をたどった。「僕らがメジャーに昇格したときは、とにかく時間を使え、急ぐな、ゆっくり投げろと言われた。それが今では早く投げろだ。もう時間を使えない」と違和感を口にしている。

4月19日にはIL入りするほどの状態となり「一時は本気で現役引退を考えた」という。球団専属のスポーツ精神科医の助言で引退は思いとどまったものの、不安症を克服できるかは現時点では不明。投手陣は、メイの離脱後に藤浪晋太郎投手(29)がリリーフに回るなど選手の配置換えを行ったが、チーム防御率はメジャーワーストの7・08と苦戦している。

メンタルの不調でIL入りした選手は、メイを含めメジャー全体で今季3人。ロッキーズの抑え右腕ダニエル・バード(37)、タイガースのオースティン・メドーズ外野手(28)も同様の症状で離脱している。