悪性リンパ腫「非ホジキンリンパ腫」と戦い、メジャー復帰を果たしたホワイトソックスのリアム・ヘンドリックス投手(34)が、8回に4番手で登板した。 ファンの大声援とスタンディングオベーションで迎えられ、今季初登板。初球、95・8マイル(約154キロ)の直球がストライクとなると、大歓声が上がった。

先頭のタイスには中前打を浴び、二盗を許して無死二塁。その後、1死一、三塁から右犠飛で失点し、さらに2番トラウトに適時打を浴び、1イニングを3安打2失点。復帰戦は苦しい登板となった。

試合後、記者会見で「(残念ながら、求めていた投球はできなかったけど、それはそれ。ベンチから)ブルペンに向かっていた時、そして登板する時に立ち上がって拍手をくれたみんなに感謝している。多くのことがあったし、もちろん、感情的になった。大きな意味があった」と語った。

同投手は今年1月に病気を公表。リンパ球のがんの1つで、闘病を経て復帰への準備を進めていた。マイナーでの登板や実戦想定のライブBPを重ね、本拠地でのエンゼルス3連戦で復帰。この日の試合で、4回と5回のイニング間に三塁側ベンチから左翼のブルペンへ歩いて向かうと、地元のファンから拍手と歓声で迎えられた。

【動画】悪性リンパ腫から復帰のWソックス・ヘンドリックス、拍手の中マウンドへ