メッツのマックス・シャーザー投手が7回を投げて5安打2失点(自責1)、1四球、9三振を記録。5勝目(2敗)を挙げた同投手だが、杓子(しゃくし)定規なピッチクロック適用に不満の声を上げた。米メディアSNYが伝えている。

メッツのフランシスコ・アルバレス捕手は4回裏の攻撃で最後の打者となったため、5回表の守備でフィールドに出るのが遅れてしまった。メジャーのルールでは、投手はハーフイニングごとに2分のブレークが与えられ、その間に8球のみウオームアップが許されるが、トリップ・ギブソン球審はアルバレスの出遅れを考慮せず。2分という時間を厳格に守ったため、シャーザーはウオームアップが短縮される格好となり、8球を投げきることができなかった。

これを受け、シャーザーはギブソン球審と口論に。試合後「ああいう状況なら、審判団が自分たちの裁量で普段どおり8球投げることを許してくれてもいいじゃないか。なぜそれができないんだ? 相手の顔に時計を突きつけるようなまねをして、試合の1秒1秒に介入しなきゃ気が済まないなんてさ」と憤慨。

ただ、シャーザーはギブソン球審も自分と同じ立場なのだとコメント。同球審から、ウオームアップを続けさせたら自分がリーグ側の怒りを買うと説明されたとを明かし、「投手やほかの選手だけでなく、審判員もイライラする状況になっている。彼は手錠をかけられているも同然だ」と話した。そして「選手に普通のルーティンをさせず、あらゆるシーンで時間のことばかり考えるようになっている。やり過ぎだ」と不満を吐露した。