ホワイトソックスは劣勢で迎えた9回にマウンドに上がったリアム・ヘンドリックス投手が無失点で抑え、その裏に指名打者ジェーク・バーガーがサヨナラ満塁弾。劇的な内容で勝利を挙げ、ヘンドリックスが1勝目を数えた。MLB公式サイトが伝えている。

ホワイトソックスは4回に2失点したものの、その裏にイーロイ・ヒメネス右翼手の適時打で1点差とする。6回にはヤスマニ・グランダル捕手の適時打で追いつくも、続く満塁のチャンスを活かせず、試合は同点のまま9回に。

悪性リンパ腫「非ホジキンリンパ腫」から復帰した守護神がこの回をきっちり抑えると、その裏にはここまで無安打だったバーガーがアレックス・ランゲ投手のカーブを左中間へ。本人が「打った瞬間、壁に当たって跳ね返り、単打になると思った」という打球はフェンスを越え、自身キャリア初のグランドスラムおよびサヨナラ弾となった。

復帰後初の2試合連続登板をこなしたヘンドリックスだが、偶然にもこの日は「ナショナル・キャンサー(がん)・サバイバーズ・デー」。同投手はこれについて「とても特別なこと」との見解を示し「できれば前進を続け、引き続きフィールドで最低限いいパフォーマンスを見せ、闘い続ける希望を人々に与えられれば」と願っていた。