サイ・ヤング賞に2度輝いたレンジャーズの先発右腕ジェイコブ・デグロム(34)が、右肘の内側側副靱帯(じんたい)を損傷しトミー・ジョン手術を受けるため、少なくとも1年間は復帰が絶望となった。6日付の複数の米メディアが伝えたもので、MRI検査の結果、炎症と深刻な損傷が判明したという。

昨オフにメッツからフリーエージェント(FA)となり、今季から5年総額1億8500万ドル(約250億円)の大型契約でレンジャーズに移籍したばかり。トミー・ジョン手術はメッツ傘下マイナー時代の2010年にも受けており、2度目となる。19年に2年連続でサイ・ヤング賞に選出された後はケガを繰り返し、シーズン15試合以下の登板が続いていた。今季は6試合に登板し2勝0敗、防御率2・67で、4月28日のヤンキース戦登板を最後に肘の炎症のため負傷者リスト入りしていた。

この日、地元メディアの取材に涙を流しながら「最悪だ。落胆している。こんな結果は望んではいなかったが、どのような状態かははっきりした。肘を治し、来シーズン中に復帰するのが目標だ」と話した。