MLB公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が21日、「じきにメジャー入りするかもしれない日本最高の選手たち」と題した記事で、現在日本プロ野球で活躍する複数の選手をピックアップ。オリックス山本由伸投手(25)のほか、元ヤンキースで現楽天の田中将大投手(34)の名も挙がっている。

記事では、今オフにポスティングシステムでメジャー移籍が見込まれる山本を「移籍が予想される日本プロ野球選手の中で最も成功している選手」と位置づけ、その他にDeNAの今永昇太投手(30)、楽天の松井裕樹投手(27)、日本ハムの上沢直之投手(29)、西武の高橋光成投手(26)を挙げた。

以前からポスティングシステムによるメジャー移籍がうわさされている今永については「WBC決勝の米国戦で先発したことで、米国のファンにその名前は知れ渡っている」とし、「メジャーの各球団は彼を先発の2番手か3番手と見ている」と紹介。松井に関しては「セイバーメトリクスを通じた球種の評価が良好。メジャーに移籍するうえで、これは大きな自信となる」と、レパートリーの豊富さを評価した。

上沢については「メジャーの選手があまり慣れていない効果的なフォークボールを投げる」点をポイントに挙げた。高橋は「西武がポスティングするかどうかは明らかではないが、メジャーの関係者は今季ずっと彼を追っていた」とし、長期的には救援が最適との見方もあると紹介した。なお、同記者は最後に今季で楽天との契約が満了する田中の名を挙げ、メジャー復帰を検討すると見る関係者もいると指摘。ただし「現在、日本でヤンキースに移る前と同等の成功を挙げているわけではない」と付け加えている。