【アナハイム(米カリフォルニア州)25日(日本時間26日)=斎藤庸裕】今オフにフリーエージェント(FA)となるエンゼルス大谷翔平投手(29)の今後は、どうなる-。

左手有鉤(ゆうこう)骨の負傷でシーズンを終了したマイク・トラウト外野手(32)はシーズン後に大谷と話し合う意向を示した上で、決断は本人次第との考えを強調した。シーズンは残り1週間で、今週末に球場に姿を現す予定の大谷。日本人初の本塁打王へ、タイトル争いも残り6試合で決着する。

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本拠地エンゼルスタジアムで行われるファイナルウイークの6試合。初戦、大谷の姿はなかった。19日(同20日)に右肘を手術し、ネビン監督によれば自宅で療養中だという。それでも同監督は「彼は同僚とともに過ごしたいと思っている。そう明かしてくれた。今週末には(球場で)会えるだろう」と話した。最終戦の前日、30日(同10月1日)の土曜日はチームMVPと最優秀投手の表彰式が予定されている。術後の大谷が、ファンの前で姿を現すとみられる。

今オフには、FAとなる。エンゼルスのユニホームを着るのは最後になる可能性もある。6年間、同僚としてともに戦ってきた主砲トラウトは、現時点で自身が来季も残留する意思を示した上で、大谷と話し合うことについて「もちろん。話さないといけないね。周りから『ショウヘイはどこへ行くんだ?』と聞かれるけど、分からない。彼次第。最終的には彼の判断だ」と語った。トラウタニ解体か、再結成か、大谷はどうするのか。去就が注目されるオフの話題が絶えない。

今季は右肘の靱帯(じんたい)を痛め、右脇腹痛も重なってシーズン途中で無念の離脱。それでも、44本塁打をマークし、日本人で初となる本塁打王のタイトル獲得が迫る。この日はレンジャーズのガルシアがエ軍の3番手ハーゲットから37号ソロを放ち、7本差に迫った。残り6日間。大谷が残る試合に出場しない状況で、どうなるか。ライバル打者たちの結果が、その行方を左右する。