今季限りで21年間の現役生活から引退するミゲル・カブレラ(40)が、試合前の記念セレモニーを終えて「3番・指名打者」で出場。先制のホームを踏み、その後1打点をたたき出して勝利に貢献した。

この日4打数1安打のカブレラは今季打率2割6分、4本塁打、34打点の成績。10月1日が現役最終戦となり、奇しくも対戦相手ガーディアンズのテリー・フランコナ監督にとっても指揮を執る最後の一戦となる。

カブレラは4回に二塁打で出塁すると、次打者の右飛でタッチアップし、三塁に進塁。気迫あふれるスライディングで満員御礼の観客席を沸かせた。

A・J・ヒンチ監督はこのプレーについて「ああいう抜け目のなさは若い選手の手本。スマートな野球が身についている」とべた褒めした。

カブレラはその後マット・ビアーリングの三塁打で先制のホームを踏んだ。

タイガースはこの勝利で77勝84敗とし、76勝85敗のガーディアンズを上回ってア・リーグ中地区2位を確定させた。

「シーズンをいい形で締めくくることができた。今後に期待が持てる」とヒンチ監督は選手たちの戦いぶりをたたえた。(AP)