エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手(29)の移籍交渉が、最終局面に入った。専門局ESPNのジェフ・パッサン記者が1日(日本時間2日)、交渉経過を伝えたもので、レンジャーズ、メッツ、レッドソックスの3球団が撤退する方向となった。現時点ではドジャース、カブス、ブルージェイズ、エンゼルスが交渉を継続。早期決着を予想する声もあり、4日(同5日)からテネシー州ナッシュビルで開催される「ウインターミーティング」の期間中に決定する可能性が高まってきた。

   ◇   ◇   ◇

世界中のスポーツ界が注目し、少なくとも総額5億ドル(約750億円)とも見込まれる「大谷争奪戦」が、いよいよ最終コーナーへ差し掛かった。多数の球団名が挙がる中、この日までにレンジャーズ、メッツ、レッドソックスの3球団が撤退。オリックスからポスティング制度を利用して米移籍を目指す山本由伸投手(25)ら他の選手獲得へ移行する見込みとなった。

史上最高額の契約が見込まれることもあり、FA市場解禁前から、大谷争奪戦に参入できる球団は限定されていた。現時点で交渉継続が確認されているのは、当初から最有力視されてきたドジャースをはじめ、カブス、ブルージェイズ、今季所属していたエンゼルスの4球団。米メディアの間で「ファイナル4」と呼ばれるほか、ダークホース的な存在としてジャイアンツが残されており、着々と絞り込み作業が進められている。

伏兵ブルージェイズが本拠地を置くカナダ・トロントのスポーツ専門局「スポーツネット」によると、大谷獲得を目指す最終候補に残った各球団の首脳陣は限られたスタッフで、今週末までに続々とロサンゼルス入り。同地に滞在する大谷、代理人ネズ・バレロ氏と直接交渉を行う見込みであることを伝えた。

今季、2年ぶり2回目のMVPを満票で獲得したとはいえ、シーズン途中に離脱し、9月に右肘手術を受けた大谷にすれば、来季へ向け、できる限り早く「リセット」したい気持ちは強いに違いない。パドレスとの間で大砲ソトとのトレードを進めるヤンキース、山本の一本釣りを狙うメッツなど、東海岸の有力球団が撤退したことで、着地点は確実に限定されてきた。テネシー州ナッシュビルで4日(日本時間5日)から開催される「ウインターミーティング」で、ビッグニュースが流れる可能性が、より高まってきた。