【ナッシュビル(米テネシー州)6日(日本時間7日)=四竈衛、斎藤庸裕】オリックスからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指す山本由伸投手(25)と、メッツが極秘交渉を行っていたことが明らかになった。

複数の米メディアが伝えたもので、大富豪として知られるメッツのスティーブ・コーエン氏(67)とデービッド・スターンズ編成本部長(37)が先週に極秘来日し、家族同伴で会食していたことが判明。本命とみられるヤンキースとの「ニューヨーク対決」が熱を帯びてきた。

会場は、国内某所の高級フレンチ風日本料理店。山本と家族は、コーエン氏、スターンズ本部長に招待される形で会食した。ニューヨークポスト紙によると、同本部長は「売り込みというより情報交換をしたミーティング。今後についてどのような展望を持っているか話した。本人と家族にとって正しい決断をするため、彼らにはできるだけ多くの情報を得る権利がある」とコメント。「彼はローテーションのトップを担えるポテンシャルのある投手。これまでにそれを証明しているし、多くの球団が気に入っている」。争奪戦開始早々、経営トップのコーエン氏が直接出馬するのも異例なら、弾丸ツアーでの来日は極めて異例。最大の誠意で交渉のスタートを切った。

今季のメッツは、巨額の補強で優勝候補に挙げられながら序盤から失速し、トレード期限前には先発2本柱のシャーザー、バーランダーを放出。1年目の千賀が12勝の活躍を見せたがポストシーズンには遠く及ばず、地区4位に沈んだ。これまで1年目の日本人選手は他の日本人メジャーが在籍する球団を敬遠しがちだったが、代理人のジョエル・ウルフ氏によると、山本は日本人選手と同僚になることを歓迎。障害どころか、「メリットが多い」と前向きに捉えているという。

山本には10球団以上が興味を示しており、ウインターミーティングの会場では前日、大本命と見られるヤンキースのブーン監督、キャッシュマンGMが堂々とラブコール。すでに渡米中とみられる山本と、週明けの11日(日本時間12日)にも対面交渉を行う見込みとなった。ドジャース、レッドソックス、ジャイアンツなども参戦している一方で、本気度からも「ニューヨーク対決」の様相を呈してきた。