去就が注目される大谷翔平投手(29=エンゼルスFA)が契約合意に近づきトロントに向かっているという情報は単なるうわさ、あるいはフライングだったようだ。

ことの発端は日本時間8日午後10時半過ぎ、MLBネットワークのジョン・モロシ記者が「ショウヘイ・オオタニの決断が秒読み段階に入った。恐らく早ければ今日中に決まる」とX(旧ツイッター)に投稿したことだった。

SNSが騒然となり、さまざまな情報が飛び交い始めた。フライトレーダーのサイトを確認したファンが、アナハイムの空港を現地8日午前9時に出発しトロントに同午後3時59分着予定のプライベートジェットがあることを確認し、メディア関係者とファンが一斉にこのフライトに注目。「フライトアウェア」のレーダーサイトではこのフライトの行方をチェックするユーザーが世界最多の4000人と、最も注目されるフライトとなったという。

トロントのオペラ歌手を名乗るクラレンス・フレーザー氏がXで「ユウセイ・キクチが今夜、ロジャーズセンター近くの高級すし店を予約している。50人以上の予約だ」と投稿すると、たちまちこの予約にも注目が集まった。

さらにモロシ記者はくだんのフライトが飛行中に「オオタニがトロントに向かっている」と投稿。カナダのスポーツメディアアナリストを名乗るアダム・シーボーン氏は「午後6時に会見がある。オオタニとブルージェイズの」と投稿し、いよいよかとSNSがざわついた。

しかしESPNのアルデン・ゴンザレス記者らロサンゼルスの記者たちは、大谷が契約に近づいているとの情報を否定。くだんのフライトがトロントに到着するころにはUSAトゥデー紙のボブ・ナイチンゲール記者が「オオタニはトロントに行っていない。南カリフォルニアの自宅にいる」と投稿し、ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者ら他の情報通記者もこれと同様の投稿をした。

フライトに乗っていたのはカナダの有名実業家ロバート・ハージャベク氏とその家族であることも判明。狂乱の大谷ウオッチはこうして幕を閉じた。「Ohtani」のワードはXでトレンド世界1位となった。