エンゼルスからFAとなっていた大谷翔平投手(29)が、ドジャース移籍を決断した。所属先の代理人事務所CAAの発表で契約額は10年7億ドル(約1015億円)。世界のスポーツ界全体で史上最大の契約額となった。

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ドジャースの長年の「恋心」がようやく実った。花巻東時代以来、メジャー挑戦の意思を持つ大谷を追い続け、17年オフの米移籍の際も、交渉の席に臨んだ。だが、当時はナ・リーグにDHがなかったこともあり、良縁には恵まれなかった。

だからこそ、大谷がFAとなる今オフへ向け、昨オフから着々と下準備を続けてきた。DHのマルティネスだけでなく、長年の功労者でもあるエース左腕カーショーとも1年契約を交わしたのも、資金繰りに幅を持たせるためだった。

13年以来、11年連続でポストシーズン(PS)に進出し、地区優勝10回の実績を持つド軍も、世界一はコロナ禍で60試合に短縮された20年だけ。PSを勝ち抜き、本当の意味での「常勝球団」を築くためには、不動の大黒柱が必要だった。

これまで野茂英雄をはじめ、前田健太、ダルビッシュ有ら多くの日本人選手との歴史も深く、ロバーツ監督は日本生まれ。その同監督が「トッププライオリティー」と明言した大谷争奪戦は、ド軍にとって絶対に負けられない戦いだった。大谷を口説き落としたド軍の黄金時代は、まだまだ続くに違いない。【MLB担当=四竈衛】