【スコッツデール(米アリゾナ州)20日(日本時間21日)=四竈衛】ジャイアンツのメジャーキャンプに招待選手として参加している筒香嘉智外野手(32)が、キャンプイン後、初めて投手相手のフリー打撃に臨んだ。先発左腕ハリソン、昨季39セーブのドバルを相手に各5球。その後の屋外フリー打撃では、29スイングで8本の柵越えを放つなど、順調な仕上がりを披露した。また、守備では一塁と外野を守るなど、精力的に取り組んだ。

マイナー契約からスタートした渡米5年目。厳しい競争を前に「結果を出さないといけない立場」と話す一方で、筒香に悲壮感はなかった。「5年間の中で1番体調はいい」。大砲不足のチーム事情からも、首脳陣は筒香の長打力に期待。「持ち味だと思うので消すことは僕はしないです。そこは意識してやります」と、本来の豪快な破壊力をアピールポイントに挙げた。

今オフは、体質管理を徹底した。練習だけでなく、食事面も見直した。多様なアレルギー検査を受け、栄養摂取に細心の注意を払うことを重視。「今までいいと思っていた食事が違ったりした。自分に合う、合わないものを調べながら、必要な時に必要な物を取るという形に徹底してやりました」。その結果、体質改善と絞り込みに成功。「体重でいうとほんの数キロなんですけど、体の中は変わったかなと思います。いい体の出力が出ていると思います」と好感触を口にした。

過去4年間は、コロナ禍、オーナー側のロックアウト、ビザ取得遅れなど、常にアクシデントに見舞われ、満足なキャンプが送れないまま、開幕を迎えた。新背番号「34」は、筒香自身が希望したわけでなく、球団の指示通り。「数多くの失敗から少しずつ積み重ねてきた感覚はある。そこが強み」。2年ぶりのメジャー復帰へ。筒香の探求心と覚悟は、今年も変わっていない。

◆ジ軍の野手事情 キャンプ直前に契約した19年ア・リーグ本塁打王で昨季36本塁打のソレアは、主に「DH」となることが確実。一塁には、昨季17本塁打のウェード、同18本塁打のデービスと左右の両打者がそろっているものの、いずれも安定感に欠ける。外野陣は、昨季15本塁打で全ポジションを守れるコンフォート、韓国出身で新加入した李政厚の中堅はほぼ確定。その一方でヤストレムスキー、スレーターとも故障明けで守備に不安を抱えており、現時点で開幕は微妙。昨季のジ軍は総本塁打数174本と、メジャー19位(1位はブレーブスの307本)とパワー不足だったこともあり、筒香の長打力は魅力十分。