【グレンデール(米アリゾナ州)22日(日本時間23日)=斎藤庸裕】ドジャース山本由伸投手(25)が、オープン戦デビューへ確かな手応えを得た。キャンプ2度目のライブBP(実戦想定の打撃練習)に登板し、打者のべ10人との対戦で6奪三振、2四球で安打性はゼロだった。直球とカーブのコンビネーションに制球もさえ、再び同僚打者を圧倒。3月20日と21日の開幕シリーズ(韓国・ソウル)で登板する可能性が高い右腕は、来週、2月末のオープン戦登板へ弾みをつけた。大谷翔平投手(29)は室内施設を中心に独自メニューで調整を行った。

  ◇  ◇  ◇

主軸投手たる、自信にあふれた投げっぷりだった。山本が、主力6人を安打性1本に封じた前回に続き、またも同僚打者を圧倒した。2度目のライブBPでフリーマン、ヘイワードら主力打者のべ10人から6奪三振。43球で空振りを10度奪い、安打性ゼロ。「スプリットもいいところに決まる球もありましたし、ストレートも変化球もどちらも良かった」と手応えを得た。

堂々と攻めた。「前回よりも試合を意識して投球できて、次はオープン戦になると思うので、いい入りが出来るかなと思います」。捕手スミスは内角を再三要求。ライブBPでは死球を嫌がる同僚相手の懐をえぐるのは簡単ではない。それでもフリーマンの2打席目、内角高めの直球でファウルを奪った。「直球はしっかりファウルとれたり、いいところに投げられている」と胸を張った。

「レインボー」とも称されるカーブもキレた。ライブBPで2度目の対戦だったヘイワードは全く対応できず。この日の1打席目は低めカーブで空振り三振。2打席目はカーブで低めを意識させ、高め直球で三振を奪った。高めの速球が有効になるメジャーの攻めも、難なくこなした。「まぁまぁ、という感じです。変化球も割と球速が速いのが多いので、カーブはキーになるとは言われますけど」と謙遜するが、生命線であることは間違いない。

極め付きは「エイッ」と声を上げて腕を振ったラスト1球だ。内角に構えた捕手スミスのミットは動かず、ズバッと決まった。「最後1球、すごい、いいのがいきましたね。狙ったところにいったかなと思います」。圧倒的な投球を、理想的な形で締めくくった。

次回は中5~6日でオープン戦に臨む見込み。ロバーツ監督は「すごくいい感覚のように見える。制球力も素晴らしかった。試合の投球を見るのが楽しみだ」と称賛すれば、山本自身も「楽しみに思います」と胸を躍らせた。日本人投手が対応に苦しむ傾向があるメジャー球にも適応しつつある。「そんなに悪くない。しっかり自分のフォームを安定させて、とにかくいいボールを投げたい」。3月20日からの開幕2連戦で登板が期待される中、信頼を確実に積み上げた。